G60(一方向位置決め)

G00 の位置決め動作を常に一方向から行います。

同一方向から位置決めすることによって、穴ピッチ寸法などが正確に得られます。


G60(一方向位置決め)の使い方

「G60 X_ Y_ Z_ ;」の形で記述します。X, Y, Z は位置決めさせる終点座標値です。

G60 は指令したブロックのみで有効なワンショットなGコードです。

+方向から位置決めするか、ー方向から位置決めするかは、パラメータで設定します。この設定されている方向とは逆方向から位置決めを行うと、一度終点座標を通り過ぎてから終点座標へ位置決めします。この通り過ぎる距離は行き過ぎ量(オーバーラン・ストローク)と呼ばれ、これもパラメータで設定できます。

G60(一方向位置決め)の注意点

パラメータで行き過ぎ量が設定されていない軸の、一方向位置決めはできません。

同一位置を指令した場合、行き過ぎ量分を往復して元に位置に位置決めされます。

Gコードの詳細一覧
コード機能グループ
G00位置決め(早送り)01
G01直線補間
G02, G03円弧補間、ヘリカル補間
G04ドウェル00
G08高精度制御(先行制御)
G09イグザクトストップ
G10データ設定
G17, G18, G19平面指定02
G27原点復帰チェック00
G28機械原点復帰
G30第2原点復帰
G31スキップ機能
G40, G41, G42工具径補正07
G43, G44, G49工具長補正08
G52ローカル座標系設定00
G53機械座標系設定
G54 〜 G59ワーク座標系選択12
G60一方向位置決め00
G61イグザクトストップモード13
G62自動コーナオーバライド
G63タッピングモード
G64切削モード
G65, G66, G67マクロ呼び出しG65 = 00
G66, G67 = 14
G68, G69座標回転16
G90, G91アブソリュート指令、インクレメンタル指令03

お知らせ
メニュー
NC旋盤
サブメニュー
OSP(オークマ)
雑学
NCプログラマの為の数学
関連サイト