座標系

NCで使用される座標系は、X軸、Y軸、Z軸の3軸の直交座標系です。これに回転軸を加えた4軸、または5軸を制御できる設備もありますが、ここでは分かり易く3軸での解説をします。

各軸の方向は設備の種類によって違いますが、フライス盤や立形マシニングセンタでは、X軸は横方向で右が+、Y軸は前後方向で奥が+、Z軸は上下方向で上が+、となります。

3軸直交座標系

また、円弧補間などの回転方向や、工具径補正方向を見る場合には、平面に垂直な軸のプラス側から見たときに、時計回りなのか反時計回りなのか、左なのか右なのかを判断します。XY平面(G17)であれば垂直な軸はZ軸になり、Z軸のプラス側は上になりますから、上から見たときの方向ということになります。

NCの座標には主に機械座標ワーク座標(絶対座標)相対座標の、3つの座標があります。


機械座標

機械座標は設備自体が持っている固有の座標です。立形マシニングセンタの多くは、右奥が機械原点となりX座標、Y座標は0になります。テーブルの中心が機械原点になっている設備もあります。Z軸は主軸が一番上に上がったところが機械原点になります。

ワーク座標(絶対座標)

ワーク座標は設定したワーク座標系(G54〜59)を原点とした座標です。いわゆる加工原点になります。

ワーク座標を使用するには、加工前にあらかじめワーク座標系に機械座標を入力しておきます。そしてプログラムの中で、どのワーク座標系を使用するのかを設定すると、ワーク座標系に入力されている機械座標がワーク座標の原点(X0 , Y0)となります。

相対座標

オペレーターが自由に変更できる座標です。確認用に使うことが多いようです。


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