パソコンでプログラミングするときの注意点

パソコンのテキストエディタには様々な機能を備えているものがありますが、NC装置でこれらを表示したり、読み込んだりすることができないものもあります。

ここで記載するものは、入出力方法や設備によって異なることもありますので気をつけて下さい。


テキストファイルで保存する

NCプログラムをパソコンで作成する場合、Windowsではメモ帳などのテキストエディターで十分だと思います。テキストエディターで保存すると通常は拡張子が".txt"というテキストファイルで保存されるので、FANUCなどのNC装置ではそのまま読み込むことができます。

文書作成にはWordなどのワープロソフトを使用する人が多いと思いますが、普通に保存すると".doc"や".docx"という拡張子で保存されます。このようなワープロソフトで保存されたファイルには文字データだけでなく、文字のフォントや大きさ、色などの情報も含まれており、テキストファイルとは異なります。これらのデータはソフトごとに形式が異なるので、NC装置では読み込むことができません。これはExcelなどの表計算ソフトでも同様です。

テキストファイル以外の形式で保存されているデータを使用する場合は、テキストファイルに変換する必要があります。多くのワープロソフトにはテキスト形式で保存できる機能がついていますので、簡単に変換することができます。もしわからない場合は、ソフトを開いて文字をコピーし、メモ帳に貼り付けることでテキストファイルを作ることができます。

全角文字を使用しない

基本的には設備の操作盤にない文字や記号は、NC装置では読み込めないと思って下さい。ひらがな、カタカナ、漢字などはもちろん、アルファベットや記号でも全角の文字は正しく読み込めません。

プログラムの頭と末尾に"%"をつける

NC装置にプログラムを入力するときに、どこからどこまでを読み込むかを決めているのが"%"です。プログラムの頭と末尾につけることによって、%〜%までを読み込み、その外側にある文字は読み込まないようにすることができます。

ただし、設備によっては"M2"や"M30"までしか読み込まないものもあります。

";"(EOB)はつけない

パソコンで作成したファイルをNC装置に読み込ませると、改行が";"として表示されますので、";"をつける必要はありません。

パソコン選び

メールソフトやエクセルなどのOfficeソフトしか使わない場合は、それほど性能は気にしなくても良いと思います。

大きなディスプレイで作業がしたい場合はデスクトップとなりますが、その中でも液晶一体型がおすすめです。スペースをとらないし持ち運びも楽です。

小さな画面でもいいという方はノートパソコンでも問題ありません。持ち運びも楽ですし、電源のないところでも使えるので製造業の現場には向いていると思います。

ネットで購入する場合はOfficeのソフトが付いていないことがあるので、よく確認してから購入しましょう。


Officeソフトがついていないパソコンでも、後からOfficeだけを購入することもできます。

最近では1年契約で使える「Microsoft 365」(旧Office 365)というサブスクリプションタイプのものがおすすめです。従来の永続ライセンスのものと比べて、一度に使えるパソコンの台数が多いことや、買い換えなくても常に最新のバージョンにアップデートできるというメリットがあります。



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