G30(第2原点復帰)
G30 は、早送りで第2原点へ移動させるのに使用します。
主な用途は、工具交換やパレットチェンジなどを行うときなどに使用します。
G30(第2原点復帰)の使い方
「G91 G30 X_ Y_ Z_ ;」の形で記述します。X, Y, Z に入力された位置を経由して機械原点に復帰するため、それぞれの軸を1直線に原点に移動させたい場合は、値を 0 にします。また、省略された軸は移動が行われません。
第3原点、第4原点などがある場合は、「G91 G30 P3(P4) X_ Y_ Z_ ;」と P3, P4 を追加することで第3原点、第4原点への復帰ができます。
立形マシニングセンタの場合は、以下のようにZ軸を機械原点へ移動させてから、X軸、Y軸を機械原点へ移動させることをおすすめします。
・ ・ G91 G30 Z0 ; G30 X0 Y0 ; ・
G30(第2原点復帰)の注意点
通常は G91 インクレメンタル指令で行います。G90 アブソリュート指令で行うと加工原点を経由したりするため、工具がワークと干渉するおそれがあります。
Gコードの詳細一覧
コード | 機能 | グループ |
---|---|---|
G00 | 位置決め(早送り) | 01 |
G01 | 直線補間 | |
G02, G03 | 円弧補間、ヘリカル補間 | |
G04 | ドウェル | 00 |
G08 | 高精度制御(先行制御) | |
G09 | イグザクトストップ | |
G10 | データ設定 | |
G17, G18, G19 | 平面指定 | 02 |
G27 | 原点復帰チェック | 00 |
G28 | 機械原点復帰 | |
G30 | 第2原点復帰 | |
G31 | スキップ機能 | |
G40, G41, G42 | 工具径補正 | 07 |
G43, G44, G49 | 工具長補正 | 08 |
G52 | ローカル座標系設定 | 00 |
G53 | 機械座標系設定 | |
G54 〜 G59 | ワーク座標系選択 | 12 |
G60 | 一方向位置決め | 00 |
G61 | イグザクトストップモード | 13 |
G62 | 自動コーナオーバライド | |
G63 | タッピングモード | |
G64 | 切削モード | |
G65, G66, G67 | マクロ呼び出し | G65 = 00 G66, G67 = 14 |
G68, G69 | 座標回転 | 16 |
G90, G91 | アブソリュート指令、インクレメンタル指令 | 03 |
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