0で割ると計算できない理由
任意の数 X を0で割ることはできません。数学的には「無意味である」と言います。
まず、0÷Xを考えてみましょう。0÷Xは数学的には意味があり、答えは一つ(0)に決まります。例えば6÷2の答えは3になります。この逆の計算を行うと3×2=6と元に戻ります。0÷Xの答えをYと置くと、0÷X=Yとなり、逆の計算を行うとY×X=0となります。Yは0ですから0×X=0で、矛盾は有りません。
ところが1÷0の答えをYと置いた場合を考えると、1÷0=Yとなりますが、この逆の計算を行うとY×0=1となってしまいます。どんな数に0をかけても答えは0になりますから、この式には解が存在せず矛盾が生じてしまいます。数学に矛盾があってはいけませんから、0で割る計算は「無意味である」と言うのです。
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