M02, M30(プログラム終了)
M02 を実行するとプログラムを終了し、主軸の回転、軸移動、クーラントなどの動作が停止します。NCはリセット状態となり、Gコードは一部(G54〜G59,G90,G91,G94,G95,G97,G20,G21など)を除き、電源投入時の状態になります。F や S などの値はキャンセルされません。
M30 は M02 に頭出しの機能が加わったものです。M30 が実行された後で起動ボタンを押すと、再び同じプログラムを実行します。
M02、M30 の注意点
M00 や M01 との大きな違いは、NCがリセット状態になり、多くのGコードがキャンセルされてしまうことです。キャンセルされた状態でプログラムを途中から再開すると、予期せぬ動作をする場合もあります。M02 と M30 は一時停止ではなく、プログラムを終了させるために使います。
Mコードの詳細一覧
コード | 機能 |
---|---|
M00 | プログラムストップ |
M01 | オプショナルストップ |
M02 | プログラム終了 |
M03 | 主軸正転 |
M04 | 主軸逆転 |
M05 | 主軸停止 |
M06 | 工具交換 |
M08 | クーラントの吐出 |
M09 | クーラントの吐出停止 |
M19 | 主軸定位置停止 |
M20 | 自動電源しゃ断 |
M30 | プログラム終了と頭出し |
M33 | 工具収納 |
M98 | サブプログラム呼び出し |
M99 | サブプログラム終了 |
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