3点で円の芯出し・測定をするプログラム
- 3点の座標から丸物の中心座標と半径を算出するプログラムです。
- パソコンに座標を入力する必要がなく、NC設備内で計算を行い、その場で計算結果を出してくれます。
- 用途に応じて、下記の2種類のプログラムを用意しました。
- 芯出しバーなどの測定ツールを使用し、各3点の現在位置の機械座標を読み込んで計算を行うプログラム
- あらかじめ3点の座標をワーク座標系に入力しておき、プログラムを起動させると計算を行うプログラム
※このプログラムでは平方根(SQRT)を使用しています。また、設備に合わせてシステム変数の変更が必要になります。
機械座標を読み込んでいくプログラム % O1(3TEN EN SHINDASHI) (G54 = EN CHUUSHIN) (SYSTEM HENSUU SETTEI) (GENZAI ICHI) #110=5021(X) #111=5022(Y) (OUTPUT) #124=5221(G54 X) #125=5222(G54 Y) (#118 = HANKEI) N1 #101=#[#110] #102=#[#111] M00 N2 #103=#[#110] #104=#[#111] M00 N3 #105=#[#110] #106=#[#111] M00 N10(KEISAN) #10=#104*#101-#102*#103+#106*#103-#104*#105+#102*#105-#106*#101 #24=[[#101*#101+#102*#102]*[#104-#106]+[#103*#103+#104*#104]*[#106-#102]+[#105*#105+#106*#106]*[#102-#104]]/[2*#10] #25=0-[[#101*#101+#102*#102]*[#103-#105]+[#103*#103+#104*#104]*[#105-#101]+[#105*#105+#106*#106]*[#101-#103]]/[2*#10] #118=SQRT[[#24-#101]*[#24-#101]+[#25-#102]*[#25-#102]](HANKEI) #[#124]=#24 #[#125]=#25 M02 %
ワーク座標系に座標を入力しておくプログラム % O2(3TEN EN SOKUTEI) (3TEN ZAHYOU G56,G57,G58) (G55 = EN CHUUSHIN) (#118 = HANKEI) (SYSTEM HENSUU SETTEI) (INPUT) #1=#5261(G56 X) #2=#5262(G56 Y) #3=#5281(G57 X) #4=#5282(G57 Y) #5=#5301(G58 X) #6=#5302(G58 Y) (OUTPUT) #7=5241(G55 X) #8=5242(G55 Y) N10(KEISAN) #10=#4*#1-#2*#3+#6*#3-#4*#5+#2*#5-#6*#1 #24=[[#1*#1+#2*#2]*[#4-#6]+[#3*#3+#4*#4]*[#6-#2]+[#5*#5+#6*#6]*[#2-#4]]/[2*#10] #25=0-[[#1*#1+#2*#2]*[#3-#5]+[#3*#3+#4*#4]*[#5-#1]+[#5*#5+#6*#6]*[#1-#3]]/[2*#10] #118=SQRT[[#24-#1]*[#24-#1]+[#25-#2]*[#25-#2]](HANKEI) #[#7]=#24 #[#8]=#25 M02 %
機械座標を読み込んでいくプログラムの使い方 O1(3TEN EN SHINDASHI) (G54 = EN CHUUSHIN) (SYSTEM HENSUU SETTEI) (GENZAI ICHI) ← 現在位置を読み込むシステム変数を設定します。#はつけません。 #110=5021(X) #111=5022(Y) (OUTPUT) ← 計算結果を書き込むためのワーク座標系のシステム変数を設定します。#はつけません。 #124=5221(G54 X) #125=5222(G54 Y) (#118 = HANKEI) ← 円の半径は#118に書き込まれます N1 ← 芯出しバーで位置を出してプログラムを起動させると #101=#[#110] 現在の機械座標を読み込みます #102=#[#111] M00 ← M00でプログラムを一時停止します N2 ← 2点目、3点目も同様に現在の機械座標を読み込ませます #103=#[#110] #104=#[#111] M00 N3 #105=#[#110] #106=#[#111] M00 N10(KEISAN) ← 計算を行い結果を出力します ・ ・ ・
あらかじめワーク座標系に座標を入力しておくプログラムの使い方 O2(3TEN EN SOKUTEI) (3TEN ZAHYOU G56,G57,G58) (G55 = EN CHUUSHIN) (#118 = HANKEI) (SYSTEM HENSUU SETTEI) (INPUT) ← 読み込むワーク座標系のシステム変数を設定します。#をつけます。 #1=#5261(G56 X) #2=#5262(G56 Y) #3=#5281(G57 X) #4=#5282(G57 Y) #5=#5301(G58 X) #6=#5302(G58 Y) (OUTPUT) ← 計算結果を書き込むためのワーク座標系のシステム変数を設定します。#はつけません。 #7=5241(G55 X) #8=5242(G55 Y) N10(KEISAN) ← 計算を行い結果を出力します ・ ・ ・
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