G04(ドウェル)
G04 ドウェル機能は、自動運転中に指令した時間だけプログラムの進行を停止させるのに使用します。その間、主軸の回転などは停止しません。
主に溝加工や穴加工での底面の削り残しを防いだり、精度を向上させるのに使われます。
G04(ドウェル)の使い方
「G04 P_ ;」または「G04 X_ ;」の形で記述します。最近の設備では、P と X で特に違いはないです。
小数点つきで指令すると秒単位になり、小数点なしで指令するとミリ秒単位になります。例えば「G04 P1.0 ;」とした場合には、プログラムの進行を1秒停止させますが、「G04 P1 ;」とした場合には1ミリ秒、つまり0.001秒の停止になります。
G04(ドウェル)の注意点
穴底などで G04 を指令してプログラムの進行を停止させる場合は、必要以上に長い時間停止させると、加工精度や工具寿命に悪影響を及ぼします。切削の場合は主軸が1回転する程度の時間で十分です。主軸1回転あたりの秒数を求めるには、60(秒)を主軸回転数(rpm)で割ると算出できます。
設備にもよりますが、基本的には、ドウェルで指令できる時間は 0.001 〜 99999.999(秒)です。
G04 は、指令したブロックのみで有効なワンショットなGコードです。
Gコードの詳細一覧
コード | 機能 | グループ |
---|---|---|
G00 | 位置決め(早送り) | 01 |
G01 | 直線補間 | |
G02, G03 | 円弧補間、ヘリカル補間 | |
G04 | ドウェル | 00 |
G08 | 高精度制御(先行制御) | |
G09 | イグザクトストップ | |
G10 | データ設定 | |
G17, G18, G19 | 平面指定 | 02 |
G27 | 原点復帰チェック | 00 |
G28 | 機械原点復帰 | |
G30 | 第2原点復帰 | |
G31 | スキップ機能 | |
G40, G41, G42 | 工具径補正 | 07 |
G43, G44, G49 | 工具長補正 | 08 |
G52 | ローカル座標系設定 | 00 |
G53 | 機械座標系設定 | |
G54 〜 G59 | ワーク座標系選択 | 12 |
G60 | 一方向位置決め | 00 |
G61 | イグザクトストップモード | 13 |
G62 | 自動コーナオーバライド | |
G63 | タッピングモード | |
G64 | 切削モード | |
G65, G66, G67 | マクロ呼び出し | G65 = 00 G66, G67 = 14 |
G68, G69 | 座標回転 | 16 |
G90, G91 | アブソリュート指令、インクレメンタル指令 | 03 |
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