G28(機械原点復帰)
G28 は、早送りで機械原点へ移動させるのに使用します。
主な用途は、加工の終了後のワークの着脱や切りくず除去、工具交換やパレットチェンジなどを行うときなどに、工具を逃がすのに使用します。
G28(機械原点復帰)の使い方
「G91 G28 X_ Y_ Z_ ;」の形で記述します。X, Y, Z に入力された位置を経由して機械原点に復帰するため、それぞれの軸を1直線に機械原点に移動させたい場合は、値を 0 にします。また、省略された軸は移動が行われません。
立形マシニングセンタの場合は、以下のようにZ軸を機械原点へ移動させてから、X軸、Y軸を機械原点へ移動させることをおすすめします。
・ ・ G91 G28 Z0 ; G28 X0 Y0 ; ・ ・
G28(機械原点復帰)の注意点
通常は G91 インクレメンタル指令で行います。G90 アブソリュート指令で行うと加工原点を経由したりするため、工具がワークと干渉するおそれがあります。
Gコードの詳細一覧
| コード | 機能 | グループ |
|---|---|---|
| G00 | 位置決め(早送り) | 01 |
| G01 | 直線補間 | |
| G02, G03 | 円弧補間、ヘリカル補間 | |
| G04 | ドウェル | 00 |
| G08 | 高精度制御(先行制御) | |
| G09 | イグザクトストップ | |
| G10 | データ設定 | |
| G17, G18, G19 | 平面指定 | 02 |
| G27 | 原点復帰チェック | 00 |
| G28 | 機械原点復帰 | |
| G30 | 第2原点復帰 | |
| G31 | スキップ機能 | |
| G40, G41, G42 | 工具径補正 | 07 |
| G43, G44, G49 | 工具長補正 | 08 |
| G52 | ローカル座標系設定 | 00 |
| G53 | 機械座標系設定 | |
| G54 〜 G59 | ワーク座標系選択 | 12 |
| G60 | 一方向位置決め | 00 |
| G61 | イグザクトストップモード | 13 |
| G62 | 自動コーナオーバライド | |
| G63 | タッピングモード | |
| G64 | 切削モード | |
| G65, G66, G67 | マクロ呼び出し | G65 = 00 G66, G67 = 14 |
| G68, G69 | 座標回転 | 16 |
| G90, G91 | アブソリュート指令、インクレメンタル指令 | 03 |
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