標準で使える変数
FANUC系の制御装置で、ほぼすべての設備で標準で使える変数は以下のようになります。
- ローカル変数・・・#1〜#33
- コモン変数・・・#100〜#149、#500〜#531
設備によってはオプションで#100〜#199、#500〜#599の変数を使用することができます。中には#600〜#699も使用することができるものもあります。
自動測定や複雑な計算を行う場合にはこれらが必要になる場合もありますが、普通に加工を行うだけであれば、そんなにたくさんの変数を使うことはありません。ローカル変数(#1〜#33)だけでも足りるくらいです。
オプションの変数を使ったプログラムで「あっちの設備では問題なかったから、こっちの設備でも問題ないだろう」と確認せずに加工を開始するととんでもないことになります。「使うな」というわけではありませんが、使わなくても数が足りる場合は使わないに越したことはありません。
変数の数が足りないときは
変数の数が足りない場合の対処法として、ローカル変数をうまく使う方法があります。サブプログラムやマクロプログラムを呼び出したときは、#1〜#33のローカル変数が新たに生成されるので、使用できる変数の数が増えます。ただし、メインプログラムに戻るときに、これらのローカル変数は消滅するので保存しておくことはできませんが・・・。
コラム一覧
- 最低限必要なコード
- ミスを減らすためにすること
- マクロプログラムを作るときの考え方
- 繰り返しと条件分岐の使い分け
- NCプログラムとは。そのメリットとデメリット
- NC設備も良いけど、何気に活躍する手動工作機械
- 標準で使える変数
- NCプログラムの改善とは何か
- NCプログラムと生産システム
- 分業のジレンマ
- 座標とはなにか【初めてのNCプログラミング】
- 機械座標とワーク座標【初めてのNCプログラミング】
- 平面指定(G17〜19)を変更すると何が変わるのか【初めてのNCプログラミング】
- NCプログラムの基本は軸移動【初めてのNCプログラミング】
- アブソリュート指令(G90)とインクレメンタル指令(G91)
- 工具長補正は連続加工に必須の機能
- ATC(オート・ツール・チェンジャー)の使い方
- 主軸回転数と切削条件の求め方
- ワークのセッティングと測定機器
- タッチセンサを使った自動測定
お知らせ
- 当サイトのPDF版を作成しました。教育資料やリファレンスとして使用して頂ければと思います。
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